買い替えずにお寺の伝統を守るために、先人たちは代々「お洗濯」を繰り返して寺院仏具を保存してきました。お洗濯とは、少しの汚れでも全面的な修復が必要となり、非常に高額で敷居の高いものでした。
仏具を洗濯するのにも、「新品を作るのと同様の手間がかかる」といわれます。飾りや金具を一旦全部ばらして、汚れを落とし、漆を塗り直したり、金箔を貼り直したりして組み立てますので、膨大な手間がかかります。仕上がりは新品同様になります。
科学技術の進化した現代では、最新の洗浄剤等を用いて、元の素材を生かしたまま蘇らせれるようになりました。